中原昌也「あらゆる場所に花束が…」を読んだ

この本は、以前ブログにも書いた「約20年前に買ってからずっと放置していた本」のひとつ。
ようやく、読むことができた。
ここ最近は仕事やら何やらで、まとまった読書時間がなかなか取れず。
取れたとしても寝落ちしたりで、ページ数のわりにだいぶ時間がかかった。
かなり小刻みに読み進めた。
とりあえずの感想は、「ぶっ飛んでいる」。
一冊の中編小説ということになっているけど、感覚としては短編がいくつか集まってできた一冊、という印象。
それぞれのパートにかろうじてつながりはあるものの、話がどれもぶっ飛んでいて、「結局あれ何やったん?」と思うようなパートも多く、そこそこ破綻している。
キャラクターはどいつもこいつも濃い。
全員が主役級にイカれている。そもそも会話がおかしい。
狂気と笑いが入り乱れている。
実際、ところどころで普通に笑ってしまった。
で、結局、全体を通して何が起きてたのかはよくわからない。
だけど、何も考えずに読めるし、文章にも妙な魅力がある。
細切れで読むしかなかった状況でも、すんなり最後まで読めたというのはこの本だからだったのかもしれない。
今まで読んできた中にも「よくわからん本」は多かったけど(僕の読解力がないだけ)、これはぶっちぎりで意味がわからない。
話はぐちゃぐちゃだし、軸も見えづらい。
でも、読めてしまう。
これは中原昌也の文章のリズムなのか、それとも空気感なのか、正直よくわからないけど、なんかクセになる。
もう一冊、中原昌也の「子猫が読む乱暴者日記」も手元にある。
早く読みたいと思いつつ、次は何を読もうかと考える時間もまた、楽しい。